2026年の参議院女性議員は何人いるのでしょうか。2026年9月20日時点の集計では、女性議員は74人、議員総数247人のうち30.0%を占めています。女性議員の人数だけでなく、どの会派に何人所属しているのか、選挙区と比例代表で当選者にどのような違いがあるのかも、政治参画の実態を理解するうえで欠かせないポイントです。
2025年7月の参議院議員通常選挙では、女性の当選者が過去最多となり、女性の国政参加は新たな局面を迎えました。一方、2026年2月の衆議院議員総選挙では、当選者に占める女性の割合が14.6%にとどまっています。内閣府男女共同参画局の白書や参議院の議員情報を基に、最新の人数、会派別の内訳、女性議員の名前、歴代の推移、そして今後の課題を整理します。
【2026年最新】参議院女性議員は何人?74人・30.0%の実態
2026年9月20日時点の会派別集計によると、参議院の女性議員は74人です。この集計では、議員総数247人に対して女性の割合は30.0%となっています。参議院の定数は248人で、基準日時点では欠員1人を除いて計算されています。
ただし、「2026年現在」という表現を使う場合は、集計日にも注意が必要です。参議院の議員一覧は2026年10月4日現在の情報が掲載されており、列国議会同盟(IPU)の最新掲載値では、女性74人、現職議員248人、女性比率29.8%となっています。9月20日時点の30.0%と異なるのは分母が異なるためです。数字を比較するときは、女性の人数だけでなく、基準日と議員総数も確認する必要があります。
参議院は任期6年で、3年ごとに議員の半数を改選する仕組みです。衆議院のように全議員が一斉に選挙で選ばれるわけではありません。そのため、参院選で女性の当選者が増えても、現職議員全体に占める女性の割合は、非改選議員の構成などによって変化します。
女性議員の割合を正しく理解するには、次の3つを区別することが大切です。女性候補者の割合は立候補者の構成、女性当選者の割合は特定の選挙結果、現職女性議員の割合は国会全体の構成を示します。それぞれが異なる政治参加の段階を表しています。
【会派別一覧】参議院女性議員の人数と割合を比較
参議院女性議員の人数を会派別に見ると、女性議員の絶対数が多い会派と、会派全体に占める女性の比率が高い会派は必ずしも一致しません。2026年9月20日時点の集計を基に、各会派の議員総数、女性議員数、女性比率をまとめました。
| 会派名 | 議員総数 | 女性議員数 | 女性比率 |
|---|---|---|---|
| 自由民主党・無所属の会 | 101人 | 20人 | 19.8% |
| 立憲民主・無所属 | 39人 | 20人 | 51.3% |
| 国民民主党・新緑風会 | 25人 | 8人 | 32.0% |
| 公明党 | 21人 | 2人 | 9.5% |
| 日本維新の会 | 19人 | 7人 | 36.8% |
| 参政党 | 15人 | 7人 | 46.7% |
| 日本共産党 | 7人 | 3人 | 42.9% |
| いのちの党 | 5人 | 2人 | 40.0% |
| 日本保守党 | 2人 | 0人 | 0.0% |
| 沖縄の風 | 2人 | 1人 | 50.0% |
| チームみらい・無所属の会 | 2人 | 1人 | 50.0% |
| 社会民主党 | 2人 | 1人 | 50.0% |
| 各派に属しない議員 | 7人 | 2人 | 28.6% |
| 合計 | 247人 | 74人 | 30.0% |
出典:2026年9月20日時点の会派別所属議員数集計。女性比率は各会派の女性議員数を議員総数で割って算出。端数は小数第1位に四捨五入。
女性議員の人数が多い会派はどこ?女性議員の実人数では、自由民主党・無所属の会と立憲民主・無所属が、それぞれ20人で並んでいます。ただし、会派の規模が大きく異なるため、女性比率には大きな差があります。自由民主党・無所属の会は19.8%であるのに対し、立憲民主・無所属は51.3%です。
参政党は女性7人、女性比率46.7%、日本共産党は女性3人、女性比率42.9%となっています。日本維新の会も女性7人で、比率は36.8%です。
ここで注意したいのは、女性比率が高いことと、女性議員の人数が多いことは別の指標だという点です。議員が2人の会派では女性が1人いるだけで50%になります。一方、100人規模の会派で女性が20人いれば、実人数は多くても比率は20%前後です。会派別の数字を読むときは、実人数と構成比をセットで見る必要があります。
会派別と政党別は同じではない会派は、国会内で議員が活動するためのグループです。政党と会派は一致する場合もありますが、同じ政党に所属する議員が異なる会派に入ったり、複数の政党や無所属議員が同じ会派を構成したりする場合もあります。
そのため、会派別の女性比率を、そのまま政党全体の女性比率とみなすことはできません。政党別の女性議員数を比較する場合は、党籍を基準にした資料を確認が必要です。
【名前一覧の見方】参議院女性議員にはどんな人がいる?
参議院女性議員の名前を調べる場合、参議院公式サイトの「議員一覧(50音順)」や「会派別所属議員数一覧」が基本資料になります。氏名だけでなく、所属会派、選挙区・比例代表の別、任期満了日を併せて確認すると、議員の立場や選挙上の経歴を把握しやすくなります。
2026年の参議院議員一覧に掲載されている女性議員の例としては、次のような名前が挙げられます。ここでは代表例を示しており、74人全員を列挙したものではありません。
- 自由民主党:有村治子、生稲晃子、猪口邦子、今井絵理子、上野通子
- 立憲民主党系:青木愛、石垣のりこ、打越さく良、吉川沙織、辻元清美
- 日本維新の会:石井苗子、上野ほたる
- 公明党:伊藤孝江
- 日本共産党:岩渕友
- 参政党:梅村みずほ
上記は参議院公式の議員一覧に基づく名前の例です。所属会派や党籍は政治活動の経過によって変わることがあるため、特定の日付の一覧を調べる際は、その資料の更新日も確認してください。
選挙区選出と比例代表選出では何が違う?女性議員の経歴を見るときは、選挙区と比例代表の区別も重要です。選挙区選出議員は、都道府県単位などの選挙区で候補者として立候補し、有権者の投票によって選ばれます。比例代表選出議員は全国を一つの選挙区とする仕組みで、政党名または候補者名による投票を通じて当選者が決まります。
選挙区では地域での知名度や地盤、地域課題への取り組みなどが選挙結果に関係します。比例代表では全国的な支持や政策分野での活動、政党の得票、候補者個人への投票などが関係します。どちらが女性にとって有利かを一律に判断することはできず、政党の候補者選定や選挙制度の運用も含めて考える必要があります。
【2025年参院選】女性当選者の割合は?選挙区・比例代表の内訳
2025年7月20日投開票の参議院議員通常選挙では、女性候補者の割合は29.1%、女性当選者の割合は33.1%でした。内閣府男女共同参画局の「令和8年版男女共同参画白書」も、この数値を2025年の参院選の結果として示しています。
通常選挙で当選した女性は41人で、改選対象124議席の33.1%に相当します。これとは別に、同時期の東京都の補欠選挙でも女性候補者が当選したため、補欠選挙を含めた女性当選者は42人となりました。列国議会同盟(IPU)は、通常選挙124議席に補欠選挙1議席を加えた125人のうち、女性42人、33.6%と集計しています。
つまり、33.1%と33.6%という数字の違いは、単純な誤りではなく、通常選挙だけを対象にするか、補欠選挙も含めるかという集計範囲の違いによるものです。女性当選者の割合を比較するときは、分母となる議席数と対象となる選挙を揃える必要があります。
2025年の女性当選者はどの政党から出た?2025年参院選の女性当選者42人について、選挙結果を整理した報道では、政党・無所属別の内訳は次のようにまとめられています。
- 立憲民主党:12人
- 自由民主党:7人
- 参政党:7人
- 国民民主党:5人
- 無所属:4人
- 日本維新の会:3人
- 日本共産党:2人
- れいわ新選組:2人
これらを合計すると42人になります。女性当選者は特定の一つの政党だけに集中していたわけではなく、複数の政党と無所属から選ばれました。ただし、選挙時点の政党別内訳と、その後の参議院での会派別構成は同一ではありません。選挙後に会派の構成や所属が変わることがあるためです。
女性候補者35%という政府目標との関係第5次男女共同参画基本計画では、2025年までに国政選挙の女性候補者割合を35%にする目標が掲げられていました。この目標は、政党などに取り組みを促すための努力目標であり、各政党の候補者選定を法的に拘束するものではありません。
2025年参院選の女性候補者割合は29.1%で、目標の35%には届きませんでした。一方、通常選挙の女性当選者割合は33.1%でした。候補者に占める女性の割合と当選者に占める女性の割合は異なるため、候補者を増やす取り組みと、実際に議席を得られる環境を整える取り組みの両方が必要です。
【歴代の推移と比較】参議院女性議員はどこまで増えた?
参議院の女性議員比率は、戦後の国会発足当初から現在まで、長期的には上昇してきました。内閣府男女共同参画局の白書が掲載する参議院議員通常選挙の推移を見ると、1947年の第1回選挙では当選者に占める女性の割合は3.3%でした。2022年の通常選挙では27.4%に上昇し、2025年の通常選挙では33.1%に達しています。
この推移から読み取れるのは、女性の国政参加が長い時間をかけて拡大してきた一方、増加のペースは選挙ごとに異なるということです。2025年の女性当選者割合は過去の水準を上回りましたが、一度の選挙結果だけで、政治の意思決定過程における男女の均衡が実現したと判断することはできません。
参議院と衆議院の女性議員比率を比較2026年の参議院女性議員比率は、9月20日時点の集計では30.0%です。一方、2026年2月の衆議院議員総選挙では、候補者に占める女性の割合が24.4%、当選者に占める女性の割合が14.6%でした。衆議院は選挙後の現職議員でも女性68人、総数465人、14.6%となっています。
参議院と衆議院の女性比率には大きな差があります。ただし、参議院は任期6年で半数ずつ改選されるのに対し、衆議院は解散などによって全議員が同時に選挙の対象になります。選挙のタイミングや議席構成が違うため、単純な数字の比較だけで制度の優劣を判断するのは適切ではありません。
国際比較で見る日本の女性議員比率国際比較では、内閣府男女共同参画局の「女性の政治参画マップ2025」が参考になります。同資料は、列国議会同盟(IPU)の2025年1月時点の集計として、世界平均を下院・一院制議会で27.2%、上院で27.4%と示しています。一方、日本の参議院の女性議員比率は2025年9月2日時点で29.6%とされています。
参議院の比率は、この比較資料で示された世界の上院平均を上回っていました。ただし、世界平均と日本の数値では集計日が異なります。また、上院と下院では制度や権限、議員の選出方法が異なる国もあるため、国際順位を評価する際には比較対象を揃える必要があります。
なお、IPUが2026年に掲載する日本の衆議院の女性比率は14.6%です。日本の女性政治参画を評価する際には、参議院だけでなく、衆議院や地方議会も含めて見ることで、より立体的な状況を把握できます。
【プロの結論】参議院女性議員の現状と課題をどう見るべきか
参議院の女性議員は、2026年9月20日時点の集計で74人、女性比率30.0%に達しています。2025年参院選では女性当選者の割合が大きく伸び、女性が国政に参加する機会は着実に広がってきました。しかし、人数や比率の上昇だけでは、政治の意思決定に女性がどの程度参加できているのか、また多様な政策課題が十分に議論されているのかまでは分かりません。
課題1:候補者を増やすだけでなく、当選につながる仕組みを整える2025年参院選の女性候補者割合は29.1%で、政府が掲げた35%の目標には届きませんでした。候補者を増やすには、政党が候補者を選ぶ段階で女性の立候補を積極的に支援することが欠かせません。加えて、資金調達、選挙活動、政策立案の経験、地域での活動基盤など、政治活動を続けるための条件も考える必要があります。
課題2:政治活動と生活を両立できる環境議員活動には、国会審議や委員会への出席だけでなく、地元活動、政策調査、党内の会議、支援者との対話など、多くの時間が必要です。育児や介護などと両立できる環境が整っていなければ、政治に参加できる人の幅が狭まるおそれがあります。女性だけの問題として捉えるのではなく、議員が多様な生活事情を抱えながら活動できる制度設計が大切です。
課題3:女性比率と政策の成果を分けて評価する女性議員が増えることは、国会の代表性を広げるうえで重要です。ただし、女性議員が多ければ必ず特定の政策が実現する、という単純な関係があるわけではありません。議員の所属政党、政策上の立場、委員会での役割、法案や予算への関与なども、実際の政治的影響力を考えるうえで重要な要素です。
女性の政治参画を評価するときは、女性議員数、候補者割合、当選者割合、議会内での役職、政策形成への参加という複数の指標を組み合わせて見ることが大切です。数字の増加を成果として確認しつつ、政策決定の場でどのような役割を担っているかも検証する必要があります。
参議院女性議員に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の参議院女性議員は何人ですか?
A1:2026年9月20日時点の集計では74人で、議員総数247人に占める割合は30.0%です。IPUの最新掲載値では、女性74人、現職議員248人で29.8%となっており、集計日と分母の違いに注意が必要です。
Q2:2025年参院選で女性が当選した割合は何%ですか?
A2:2025年7月の参議院議員通常選挙では、女性当選者は41人で、当選者に占める割合は33.1%でした。補欠選挙も含めると女性当選者は42人となり、IPUの集計では125議席中33.6%です。
Q3:参議院女性議員の人数が最も多い会派はどこですか?
A3:2026年9月20日時点の集計では、自由民主党・無所属の会と立憲民主・無所属がそれぞれ女性20人で並んでいます。ただし、会派の総人数が異なるため、女性比率は自由民主党・無所属の会が19.8%、立憲民主・無所属が51.3%です。
Q4:参議院と衆議院では女性議員の割合にどのくらい差がありますか?
A4:参議院は2026年9月20日時点の集計で30.0%、衆議院は2026年2月の総選挙後で14.6%です。参議院の方が高いものの、選挙制度や議員構成の違いがあるため、基準日と制度を踏まえて比較が必要です。
2026年9月20日時点の参議院女性議員は74人で、議員総数247人に占める割合は30.0%です。会派別に見ると、女性議員の実人数と構成比には違いがあり、2025年参院選では通常選挙の女性当選者割合が33.1%に達しました。歴代の推移を見ても、女性の国政参加は長期的に拡大しています。
一方、女性候補者の割合は政府目標の35%に届かず、衆議院との比較でも女性議員比率には差が残っています。候補者を増やす仕組み、政治活動を続けやすい環境、政策決定への参加機会など、継続的な取り組みが欠かせません。
参議院女性議員の現状を正確に理解するには、最新の人数だけでなく、基準日、会派と政党の違い、選挙区と比例代表の仕組み、選挙結果と現職議員比率の違いを確認することが大切です。数字の背景まで把握することで、日本の女性の政治参画がどこまで進み、何が課題として残っているのかをより明確に捉えられます。