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ライザップ経営は本当にやばい?2026年決算・chocoZAP黒字化と今後を徹底解説

各務 駿 各務 駿 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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「ライザップ経営やばい」と検索される背景には、過去の巨額赤字や急速な事業拡大への懸念、chocoZAPの収益化に対する疑問があります。しかし、2026年10月時点の決算情報を見ると、RIZAPグループの経営状況は、単純に「倒産危機」と判断できるものではありません。

2026年3月期は、売上収益が前期比2.2%減少した一方、営業利益は110億8,600万円まで拡大しました。加えて、2026年8月に発表された2027年3月期第1四半期決算では、売上収益が減少するなかでも営業利益が前年同期比93.4%増となっています。業績改善が進む一方、chocoZAPへの成長投資や収益の持続性など、今後の経営を左右する課題も残っています。

【結論】ライザップ経営が「やばい」と言われるのはなぜ?2026年の実態

ライザップ経営やばい

先に結論を述べると、2026年10月時点のRIZAPグループは、過去の赤字局面から収益力の回復を進めている段階です。「経営危機が確実に迫っている」と判断できる決算内容ではありません。一方、業績改善が今後も続くかどうかは、引き続き検証が必要です。

不安視される理由は、大きく分けて3つあります。

  • 過去の赤字が大きかった:2023年3月期には親会社の所有者に帰属する当期損失が126億7,300万円に達しました。
  • chocoZAPの拡大に先行投資が必要だった:店舗の新設だけでなく、マシンの修繕、清掃、顧客満足度の改善などにも費用がかかります。
  • 2026年3月期は減収だった:営業利益は大幅に増加しましたが、売上収益は前期を下回っています。

こうした情報だけを見ると、経営が不安定な印象を受ける可能性があります。ただし、企業の経営状態を判断するには、売上高だけでなく、営業利益、最終利益、キャッシュフロー、財務基盤をあわせて確認する必要があります。

RIZAPグループが2026年5月14日に公表した決算短信では、営業利益が前期の11億8,200万円から110億8,600万円へ増加しました。売上収益が減少するなかで利益が伸びている点は、経営の重点が規模の拡大から収益性の改善へ移っていることを示しています。

つまり、「ライザップ経営やばい」という検索ワードには、過去の経営不振に対する警戒と、現在の業績改善が本物なのかを確かめたいという2つの関心があるのです。

【2026年3月期決算】売上収益・営業利益・最終利益はどう変わった?

RIZAPグループの経営状況を理解するうえで、最も重要なのが2026年3月期の連結決算です。2025年4月1日から2026年3月31日までの業績は、売上収益こそ減少したものの、営業利益や親会社株主に帰属する利益が改善しました。

2026年3月期の主要な決算数値は次のとおりです。

  • 売上収益:1,672億5,700万円(前期比2.2%減)
  • 営業利益:110億8,600万円(前期比488.9%増)
  • 税引前利益:81億2,800万円(前期は14億9,500万円の損失)
  • 当期利益:57億3,100万円
  • 親会社の所有者に帰属する当期利益:14億4,000万円(前期は2億6,400万円)

ここで注意したいのが、「当期利益」と「親会社の所有者に帰属する当期利益」の違いです。IFRSに基づく決算短信では、両者が別々に記載されています。RIZAPグループの株主に帰属する利益を確認する場合は、親会社の所有者に帰属する当期利益も確認することが大切です。

営業利益が約6倍になった理由

利益改善を支えたのは、主力のRIZAP株式会社が展開するchocoZAP事業の収益力向上です。RIZAPグループの決算短信によると、出店や広告宣伝投資を抑制・最適化し、店舗運営の内製化やDXの活用を進めたことで、既存店の損益分岐点が大幅に低下しました。

加えて、グループ各社でも事業構造の見直しが進みました。REXT Holdingsではトレーディングカードやリユース事業などが利益に貢献し、RIZAP株式会社を含む複数の主要企業が過去最高益を更新しています。

つまり、2026年3月期の増益は、単純に会員数や店舗数を増やした結果だけではありません。不採算事業やコスト構造を見直し、既存事業から利益を生み出す力を高めたことが大きな要因です。

それでも売上収益が減少したのはなぜ?

売上収益が前期を下回った背景には、chocoZAPの会員数が前年同期比で減少した時期があったことや、過去の株主優待による無料利用の影響などがあります。また、グループ各社では不採算商材の抑制や店舗ポートフォリオの見直しも進められました。

利益率を高めるために売上規模の拡大を優先しなかったことが、減収の一因になっています。この戦略が成功するかどうかは、売上収益が再び伸びる局面でも、改善した利益率を維持できるかにかかっています。

【chocoZAPの黒字化】店舗拡大と収益化は本当に成功している?

RIZAPグループの今後を左右する中心的な事業が、コンビニジムのchocoZAPです。2022年9月に本格展開を開始した同サービスは、手軽さや比較的低い利用料金を強みに店舗網を拡大してきました。

一方、急拡大には課題もありました。24時間営業の店舗では、マシンの故障や設備の修繕、清掃品質の維持など、店舗数が増えるほど運営管理の負担が大きくなります。会員を獲得できても、店舗の維持費や設備投資が収益を圧迫すれば、事業全体の利益は伸びません。

店舗数を増やす戦略から、1店舗当たりの利益を高める戦略へ

2026年3月期、RIZAPグループはchocoZAPの収益基盤を整えるため、上期に出店や広告宣伝投資を最適化しました。店舗運営の内製化、業務プロセスの効率化、DXの活用なども進め、1店舗当たりの損益分岐点を引き下げています。

その成果を受け、下期からは出店や広告投資を戦略的に再開しました。決算短信では、第3四半期以降に会員数が底打ちし、緩やかな増加傾向に転じたと説明されています。

また、2026年8月に公表された決算補足資料では、既存店の95%が黒字であると説明されています。これは店舗単位での採算改善を示す材料ですが、既存店の黒字率がそのまま事業全体の利益率を意味するわけではありません。新規出店にかかる費用や本部の管理費、将来の成長投資も含めて判断する必要があります。

2026年の店舗数・会員数はどこまで増えた?

RIZAPグループの発表によると、chocoZAPは2026年7月17日に国内2,000店舗を突破しました。会員数は2026年8月13日時点で116.7万人となっています。

加えて、同社はフランチャイズ(FC)出店モデルの開発や、企業・自治体などとの連携、海外展開に向けた検証を進めています。直営店だけでなく、パートナーと協力して出店する仕組みが広がれば、成長の選択肢は増えます。

ただし、店舗数の増加自体は成功の証明ではありません。新店舗が十分な会員を獲得できるか、既存店の顧客満足度を維持できるか、設備の修繕や清掃にかかるコストを管理できるかが、収益化の成否を決めます。

【経営再建の経緯】ライザップは赤字からどう立ち直った?

RIZAPグループの経営を評価する際には、直近の増益だけでなく、赤字が続いた時期からの変化を確認することも重要です。以下は、決算短信や会社発表に基づく主な転換点と、各事業がグループ経営に果たしている役割を整理したものです。

時期・主体 主な出来事・決算数値 経営上の意味
2022年9月 chocoZAPを本格展開 低価格帯のコンビニジムを新たな成長事業として育成
2023年3月期 売上収益1,545億5,000万円、営業損失49億4,800万円、親会社帰属の当期損失126億7,300万円 成長投資や事業構造の見直しが課題となった時期
2024年3月期 売上収益1,626億400万円、営業損失6億4,800万円、親会社帰属の当期損失43億円 営業損失は縮小したものの、最終赤字が継続
2025年3月期 売上収益1,710億9,000万円、営業利益18億8,200万円、親会社帰属の当期利益2億6,400万円 3期ぶりに連結営業黒字と最終黒字を達成
2026年3月期 売上収益1,672億5,700万円、営業利益110億8,600万円、親会社帰属の当期利益14億4,000万円 減収ながら大幅増益となり、収益性の改善が進展
2026年7〜8月のchocoZAP 国内2,000店舗突破、会員数116.7万人 店舗網を拡大しながら、既存店の採算改善と新たな成長投資を並行
2027年3月期の会社予想 売上収益1,800億円、営業利益120〜160億円、親会社帰属の当期利益40〜60億円 収益改善を維持しながら、再成長と過去最高益の更新を目指す

この推移から分かるのは、RIZAPグループの再建が、単一事業の拡大だけで進んでいるわけではないということです。chocoZAPが成長の中心を担う一方、REXT Holdingsなどの既存事業もグループ利益を支えています。

反対にいえば、特定の事業に利益を依存しすぎない経営体制を構築できるかどうかも、今後の課題です。chocoZAPの成長が鈍化した場合でも、ほかの事業が利益を確保できる構造を維持できれば、グループ全体の安定性は高まります。

【2027年3月期の業績予想】増収増益の計画と最新決算を検証

RIZAPグループが2026年5月14日に公表し、同年8月の第1四半期決算でも据え置いた2027年3月期の連結業績予想は、次のとおりです。

  • 売上収益:1,800億円(前期比7.6%増)
  • 営業利益:120億〜160億円(前期比8.2〜44.3%増)
  • 税引前利益:90億〜130億円
  • 当期利益:55億〜82億円
  • 親会社の所有者に帰属する当期利益:40億〜60億円

会社予想には利益の幅が設けられています。営業利益の下限と上限で40億円の差があることからも、実際の着地は事業環境や投資の進捗などによって変わる可能性があります。

2027年3月期第1四半期の実績は?

2026年8月14日に発表された第1四半期決算では、2026年4月1日から6月30日までの連結業績は次の結果となりました。

  • 売上収益:369億1,000万円(前年同期比7.5%減)
  • 営業利益:7億9,000万円(前年同期比93.4%増)
  • 税引前利益:2億5,900万円(前年同期は1億6,600万円の損失)
  • 親会社の所有者に帰属する四半期利益:1億3,500万円(前年同期は59億4,500万円の損失)

営業利益は前年同期から増加し、親会社帰属の四半期利益も黒字となりました。一方、売上収益は前年同期を下回っています。

また、前年同期の最終損失には、RIZAP株式会社に対する債権放棄などの一過性の会計上のマイナス影響が含まれていました。そのため、前年同期比の大幅な改善を、すべて本業の成長によるものと解釈するのは適切ではありません。

今後の成長を左右する3つのポイント

第一に、chocoZAPの既存店が安定して利益を生み出せるかです。会員数や店舗数が増えても、退会率の上昇や設備維持費の増加によって採算が悪化すれば、グループの利益計画にも影響します。

第二に、成長投資と利益のバランスです。同社は2027年3月期に約150億円規模の成長投資を通じてchocoZAPの拡大を進める方針を示しています。投資を抑えれば短期利益は改善しやすいものの、将来の成長が鈍る可能性があります。逆に投資を急ぎすぎれば、費用負担が利益やキャッシュフローを圧迫しかねません。

第三に、グループ各社の収益力です。RIZAPグループにはヘルスケア・美容、ライフスタイル、インベストメントの各領域があり、chocoZAP以外の事業も連結業績に影響します。主力事業だけでなく、グループ全体で安定的に利益を積み上げられるかが重要です。

【財務状況と株価のリスク】倒産危機説はどう判断すべき?

「経営がやばい」という言葉から、倒産や資金繰りの悪化を連想する人もいるでしょう。しかし、企業の経営危機を判断するには、赤字の有無だけでなく、手元資金、資本、営業活動によるキャッシュフローなどを見る必要があります。

2026年3月期のRIZAPグループは、総資産が1,634億8,000万円、資本合計が645億5,900万円、親会社の所有者に帰属する持分比率が30.9%でした。期末の現金及び現金同等物は290億6,700万円です。

また、同年度の営業活動によるキャッシュフローは305億8,900万円のプラスでした。営業活動から資金を生み出していることは、財務面を評価するうえでプラス材料です。ただし、資金繰りの安全性は、今後の設備投資や借入金の返済、財務活動によるキャッシュフローも含めて判断しなければなりません。

財務面で引き続き確認したい課題

最初に、成長投資の負担です。chocoZAPの店舗拡大には、設備の導入や修繕、店舗運営体制の整備などが必要です。投資に見合う収益を確保できなければ、利益が増えていても資金面の余裕が小さくなる可能性があります。

続いて、売上収益の回復です。2026年3月期は営業利益が大幅に増加した一方で減収でした。コスト削減だけで利益を伸ばす方法には限界があるため、今後は売上収益を回復させながら利益率を維持できるかが焦点になります。

加えて、利益の中身も重要です。一時的な会計上の利益や損失が業績を左右することもあるため、営業利益とキャッシュフローが継続的に改善しているかを確認する必要があります。

ライザップの株価と投資リスク

RIZAPグループの株式は、札幌証券取引所アンビシャス市場に上場しており、証券コードは2928です。株式投資を検討する場合は、業績だけでなく、市場区分、売買高、株価の変動幅なども確認したいところです。

株価を左右する材料としては、chocoZAPの会員数や既存店の採算、2027年3月期の業績予想に対する進捗、成長投資の成果などが挙げられます。会社予想の上限に近い利益を実現できれば評価が高まる可能性がある一方、利益計画の未達や投資負担の増加は株価の下押し要因になり得ます。

特に注意したいのは、営業利益が増えたという事実だけで投資判断をしないことです。利益の継続性、キャッシュフロー、財務基盤、現在の株価に織り込まれた期待を総合的に確認が必要です。

【プロの結論】ライザップ経営の実態を見極める判断基準

2026年10月時点のRIZAPグループを評価するなら、過去の赤字だけを理由に危機的な企業と決めつけるのも、直近の増益だけを見て完全復活と判断するのも適切ではありません。

注目すべきなのは、同社が「店舗や売上を増やす経営」から「継続して利益を生み出す経営」へ移行できるかどうかです。2026年3月期の大幅増益は前向きな材料ですが、その改善が2027年3月期以降も続くかどうかが、本当の評価を左右します。

経営状況を確認する際には、次の4点を継続的にチェックするのがおすすめです。

  • 利益の継続性:営業利益が一時的な改善にとどまらず、複数の四半期にわたって安定しているか。
  • chocoZAPの採算:店舗数だけでなく、既存店の黒字率や会員数、店舗品質が改善しているか。
  • 財務とキャッシュフロー:成長投資を続けながら、営業活動で資金を生み出せているか。
  • 業績予想の進捗:2027年3月期の売上収益1,800億円、営業利益120億〜160億円という目標に向けて、計画どおりに進んでいるか。

これらの指標を確認すれば、単なる噂や過去のイメージではなく、企業の実態に基づいて経営状態を判断しやすくなります。

【ライザップ経営やばい】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ライザップは2026年時点で倒産の危機にあるのですか?
A1:2026年3月期は営業利益110億8,600万円、親会社帰属の当期利益14億4,000万円を計上し、営業活動によるキャッシュフローもプラスでした。公表された決算数値だけから、倒産危機にあると断定することはできません。ただし、将来の資金繰りや経営の安定性は、その後の決算も含めて確認する必要があります。

Q2:chocoZAPは黒字化に成功したのですか?
A2:2026年3月期には、出店や広告投資の最適化、店舗運営の効率化などによって収益力が改善しました。会社の決算補足資料では既存店の95%が黒字と説明されています。ただし、これは既存店の採算に関する数字であり、新規出店費用などを含む事業全体の利益とは区別して考える必要があります。

Q3:2027年3月期の業績予想は達成できそうですか?
A3:会社は売上収益1,800億円、営業利益120億〜160億円、親会社帰属の当期利益40億〜60億円を予想しています。2026年8月発表の第1四半期は営業増益となりましたが、売上収益は前年同期比7.5%減でした。今後の会員数、既存店の収益性、成長投資の効果を確認しながら、通期予想への進捗を判断する必要があります。

「ライザップ経営やばい」という見方には、過去の赤字やchocoZAPの急拡大に伴う懸念という背景があります。しかし、2026年3月期の決算では営業利益が110億8,600万円まで増加し、2027年3月期第1四半期も営業増益となりました。経営が悪化し続けていると見るより、収益構造の改善が進んでいると捉えるほうが、決算の実態に近いといえます。

一方、売上収益の回復、成長投資の効率、chocoZAPの店舗品質、財務の健全性といった課題は残っています。今後は、店舗数の拡大そのものよりも、既存店が安定して利益を生み出し、グループ全体でキャッシュを確保できるかが重要です。

RIZAPグループの経営危機説を判断するなら、過去の赤字だけでも、直近の増益だけでもなく、最新の決算短信と業績予想の進捗を継続して確認することが、最も実用的な判断基準になります。

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