「24時間テレビ」のチャリティーマラソンは、1992年に間寛平さんが初代ランナーを務めて以来、時代ごとに走者や企画の形を変えながら続いてきました。2026年の第49回では、俳優の星野真里さんが80kmを走破。2025年の横山裕さん、2024年のやす子さんに続き、それぞれの思いを背負ったランナーが注目を集めました。
歴代の記録を振り返ると、1995年の間寛平さんによる約600kmの挑戦、24時間枠の単独マラソンで最長とされる1993年の200km、女性ランナーの長距離記録、リレーや募金ランといった独自の形式が見えてきます。この記事では、1992年から2026年までのランナー、走行距離、完走結果、ゴール時間の注目記録を年別に整理し、2026年10月時点の最新情報まで解説します。
【歴史を振り返る】24時間テレビのマラソンは1992年に間寛平から始まった
日本テレビ系のチャリティー番組「24時間テレビ」の放送開始は1978年です。その後、番組を象徴する企画の一つとして、1992年の第15回からチャリティーマラソンが始まりました。
初代ランナーは、お笑いタレントの間寛平さん。当初は新潟から東京まで約200kmを走る予定でしたが、事前にコースが公表されていたことなどから沿道に観客が殺到し、安全面の問題で153km地点で中止となりました。記録上は完走ではなく、途中終了です。
翌1993年、間さんは再び挑戦し、200kmを完走しました。初年度の経験を経て、コースの安全管理や公開方法も重要な課題となり、チャリティーマラソンは単に距離を競う企画ではなく、長時間の生放送と安全対策を両立させる番組制作上の挑戦にもなっていきました。
そして1995年、阪神・淡路大震災が発生した年に、間さんは東京・神戸間の約600kmを7日間かけて走る特別企画に挑戦。これが歴代の総走行距離として広く知られる記録になっています。ただし、24時間以内に600kmを走ったわけではありません。この区別が、歴代最長距離を調べる際の大切なポイントです。
1990年代後半から2000年代にかけては、アイドル、芸人、俳優、弁護士など幅広い分野の著名人がランナーに選ばれました。2010年代以降は駅伝やトライアスロン、2020年には募金ランも登場。2024年以降は、児童養護施設や子ども支援など、ランナー自身の思いと結びついた募金企画も展開されています。
【1992~2026年】24時間テレビ歴代マラソンランナー一覧・走行距離・完走結果
以下は、当時の番組発表や日刊スポーツ、マイナビニュースなどの歴代記録をもとに整理した一覧です。距離は公表・報道された数値を基本とし、複数人の企画は合計距離、トライアスロンは競技全体の総距離を記載しています。したがって、単独ランナーの走行距離と複数人企画の合計距離は、同じ条件での比較にはなりません。
| 年(第○回) | 歴代ランナー | 走行距離・形式 | 完走・ゴール結果 |
|---|---|---|---|
| 1992年(第15回) | 間寛平 | 153km(目標200km) | 安全上の理由で途中終了 |
| 1993年(第16回) | 間寛平 | 200km | 完走 |
| 1994年(第17回) | ダチョウ倶楽部 | 100km | グループで挑戦 |
| 1995年(第18回) | 間寛平 | 約600km・7日間 | 特別企画を完走 |
| 1996年(第19回) | 赤井英和 | 100km | 完走 |
| 1997年(第20回) | 山口達也 | 100km | 完走 |
| 1998年(第21回) | 森田剛 | 100km | 完走 |
| 1999年(第22回) | にしきのあきら | 110km | 完走 |
| 2000年(第23回) | トミーズ雅 | 150km | 完走 |
| 2001年(第24回) | 研ナオコ | 85km | 完走 |
| 2002年(第25回) | 西村知美 | 100km | 完走 |
| 2003年(第26回) | 山田花子 | 110km | 放送終了後にゴール |
| 2004年(第27回) | 杉田かおる | 100km | ゴールが遅れ、後続番組の開始時刻に影響 |
| 2005年(第28回) | 丸山和也 | 100km | 完走 |
| 2006年(第29回) | アンガールズ | 100km | コンビで挑戦 |
| 2007年(第30回) | 萩本欽一 | 70km | 放送終了後にゴール |
| 2008年(第31回) | エド・はるみ | 113km | 完走 |
| 2009年(第32回) | イモトアヤコ | 126.585km | 放送終了後にゴール |
| 2010年(第33回) | はるな愛 | 85km | 完走 |
| 2011年(第34回) | 徳光和夫 | 63.2km | 70歳で完走 |
| 2012年(第35回) | 佐々木健介・北斗晶ファミリー | 合計120km | 家族リレーで完走 |
| 2013年(第36回) | 大島美幸 | 88km | 放送終了後にゴール |
| 2014年(第37回) | 城島茂 | 101km | 完走 |
| 2015年(第38回) | DAIGO | 100km | 完走 |
| 2016年(第39回) | 林家たい平 | 100.5km | 完走 |
| 2017年(第40回) | ブルゾンちえみ | 90km | 完走 |
| 2018年(第41回) | みやぞん | 総距離161.55km(ラン100km) | トライアスロン形式で完走 |
| 2019年(第42回) | 近藤春菜・よしこ・水卜麻美・いとうあさこ | 合計148.78km | 4人の駅伝形式で完走 |
| 2020年(第43回) | チームQ(高橋尚子・土屋太鳳・吉田沙保里・陣内貴美子・松本薫・野口みずき) | 合計236km | 募金ランを実施 |
| 2021年(第44回) | 岸優太・水谷隼・荒川静香・川井梨紗子・川井友香子・五郎丸歩・田中理恵・長谷川穂積・丸山桂里奈・林咲希・城島茂ら | 合計約100km | 10組による募金リレー |
| 2022年(第45回) | 兼近大樹(EXIT) | 100km | 完走 |
| 2023年(第46回) | ヒロミ | 102.3km | 完走 |
| 2024年(第47回) | やす子 | 81km | 児童養護施設募金マラソンを完走 |
| 2025年(第48回) | 横山裕(SUPER EIGHT) | 105km | 午後8時45分ごろゴール |
| 2026年(第49回) | 星野真里 | 80km | 8月30日午後8時42分ごろゴール |
なお、1992年の153kmは資料によって150kmと丸めて記載されることがあります。また、2008年のエド・はるみさんなど、一部の記録は資料間で距離の表記に差があります。上表は代表的な公表・報道値を基準とした一覧です。
年別一覧で見逃せないのは、走行距離が必ずしも毎年100kmに固定されていないことです。70kmや80km台の年もあれば、150kmを超える年もあります。加えて、複数人でたすきをつなぐ年と、1人で長距離に挑む年では、同じ「完走」でも挑戦の内容が大きく異なります。
【最長距離は600km】間寛平・イモトアヤコらの歴代記録とゴール時間
歴代記録を比較するときは、「番組に関連する企画全体での最長距離」と「24時間枠の単独マラソンでの最長距離」を分ける必要があります。
総距離の最長記録は1995年の間寛平による約600km1995年の間寛平さんは、東京・神戸間の約600kmを7日間かけて走破しました。阪神・淡路大震災が起きた年に実施された企画で、被災地に思いを寄せる挑戦として知られています。
ただし、この600kmは通常の24時間枠で走った距離ではありません。24時間テレビのマラソン史上最長という表現を使う場合には、企画全体の距離を指すのか、24時間枠内の単独マラソンを指すのかを確認することが大切です。
24時間枠の単独マラソンでは1993年の200kmが代表的な最長記録1993年、間さんは200kmを完走しました。初挑戦だった1992年の153kmでの中止を経て、翌年に目標距離を走り切ったことから、歴代マラソンを語るうえで重要な記録となっています。
単独走行の長距離記録では、2000年のトミーズ雅さんによる150km、2009年のイモトアヤコさんによる126.585kmも見どころです。イモトさんの記録は女性ランナーの長距離記録として知られ、番組終了後にゴールしたことでも記憶されています。
歴代ランナーの年齢にも注目年齢面で特に知られるのが、2011年に70歳で63.2kmを完走した徳光和夫さんです。2007年には萩本欽一さんが66歳で70kmに挑戦し、2005年には丸山和也さんが59歳で走者を務めました。
一方、若い世代では1998年の森田剛さんが当時19歳で走り、2024年のやす子さんは25歳で81kmを完走しています。2025年の横山裕さんは44歳で105km、2026年の星野真里さんは45歳で80kmを走破しました。
年齢だけで走行距離の難しさを判断することはできません。過去の運動経験、準備期間、コース、天候、休憩の取り方など、複数の要素が結果を左右します。記録を比較するときは年齢と距離だけでなく、企画形式や完走条件も併せて見る必要があります。
ゴール時間は放送終了時刻と必ずしも一致しない歴代ランナーのゴールは、毎回必ず番組の放送時間内に収まるわけではありません。イモトアヤコさんや大島美幸さんのように、放送終了後の番組でゴールが伝えられた例もあります。
近年のゴール時刻を比較すると、2024年のやす子さんは午後8時41分、2025年の横山裕さんは午後8時45分、2026年の星野真里さんは午後8時42分ごろにゴールしました。いずれも番組終盤の大きな見どころになりましたが、ゴール時刻が近いからといって走行距離や走行条件が同じとは限りません。
【形式の違いを解説】リレー・トライアスロン・募金ランは何が違う?
24時間テレビのマラソンは、単独ランナーが一定距離を走る形式だけではありません。番組のテーマや社会状況に合わせ、複数人で走るリレー、異なる競技を組み合わせるトライアスロン、寄付の仕組みを組み込んだ募金ランなどが採用されてきました。
家族リレー・駅伝形式は複数人で距離をつなぐ2012年には佐々木健介さん、北斗晶さんと家族による合計120kmの挑戦が行われました。2019年には近藤春菜さん、よしこさん、水卜麻美さん、いとうあさこさんの4人がたすきをつなぐ駅伝形式に挑み、合計148.78kmを走っています。
リレー形式の特徴は、1人のランナーが全距離を走るのではなく、複数人が区間を分担してゴールを目指す点です。総距離だけを見て単独走者と比較すると、個人が実際に走った距離を取り違える可能性があります。
2018年のみやぞんはトライアスロン形式2018年のみやぞんさんは、マラソンに加えて水泳と自転車を組み合わせたトライアスロン形式に挑戦しました。内訳は水泳1.55km、自転車60km、マラソン100kmで、競技全体の総距離は161.55kmです。
この記録を「161.55kmのマラソン」と表現するのは正確ではありません。走った距離だけなら100kmであり、総距離は3種目を合わせた数値です。歴代最長距離を比較する際には、競技の内訳を確認する必要があります。
募金ランの仕組みは? 2020年と2024年では目的も異なる募金ランの代表例が、2020年の「チームQ」による企画です。高橋尚子さんを中心とした6人が、1周5kmのコースを走るごとに10万円を寄付する仕組みで、合計236kmを走りました。新型コロナウイルス感染症の予防を考慮し、私有地を利用した形式でした。
2021年には複数の著名人が参加する募金リレーが実施され、2024年にはやす子さんが児童養護施設への支援を目的とする募金マラソンに挑戦しました。2024年の企画では、一般の市民ランナーも参加できる仕組みが設けられ、募金の使途を児童養護施設の支援に結びつけた点が特徴です。
2020年の募金ランは「走った周回数に応じた寄付」、2021年は「複数人によるリレー」、2024年は「児童養護施設支援を目的とする募金マラソン」という違いがあります。いずれも募金と走る企画を組み合わせていますが、仕組みや参加方法まで同じではありません。
【2024~2026年最新】やす子・横山裕・星野真里の完走結果と募金額
直近3年間は、ランナーの挑戦と募金の目的が結びついた企画が続いています。走行距離だけでなく、何を目的に走ったのか、募金がどのように活用されるのかも注目点です。
2024年:やす子が81kmを完走、児童養護施設への募金を実施2024年のランナーは、お笑いタレントのやす子さんでした。児童養護施設への支援を目的とした企画で、合計81kmを走破しています。
台風10号の影響で初日は横浜の日産スタジアム内の周回コースを走り、翌日はロードへ移動する形になりました。日刊スポーツの報道によると、やす子さんは9月1日午後8時41分に両国国技館でゴール。番組終了時点でのマラソン児童養護施設募金は4億3,801万4,800円でした。
2025年:横山裕が105kmを走破2025年のランナーは、SUPER EIGHTの横山裕さんです。走行距離は105kmで、2014年の城島茂さんが記録した101kmを超える距離に挑戦しました。
日刊スポーツによると、横山さんは8月31日午後8時45分ごろにゴール。番組終盤に105kmを走り切り、ゴール時点の募金額は7億40万8,600円に達しました。子どもたちへの支援を目的とした「子ども支援マラソン」として実施された点も特徴です。
2026年:星野真里が80kmを完走、子ども支援への思いを託す2026年の第49回でチャリティーランナーを務めたのは、俳優の星野真里さんです。8月29日夜にスタートし、翌30日午後8時42分ごろ、両国国技館で80kmを完走しました。
日本テレビの番組発表では、今回のマラソンは「できた!を増やす子ども募金」と題され、子どもたちの可能性や、自分自身の居場所を選べる社会への願いが企画の軸となりました。星野さんはゴール直前に娘さんと抱き合う場面もあり、走ることを通じて伝えたい思いが番組の大きな見どころとなりました。
募金額は集計時点によって異なります。オリコンニュースが報じた放送終了時点の「できた!を増やす子ども募金」は3億8,054万8,400円でした。その後、24時間テレビチャリティー委員会が2026年10月26日に公表した集計では、同募金は4億1,224万6,566円となっています。
同委員会が発表した2026年6月1日から9月30日までの寄付金総額は15億5,436万6,256円で、歴代暫定4位です。ただし、これは最終確定額ではありません。委員会は最終的な寄付金総額の確定を2027年7月初旬に予定しています。放送終了時点の募金額と、後日集計された寄付金額を混同しないことが大切です。
【プロの結論】歴代マラソン記録を正しく比較するための3つの判断基準
歴代24時間テレビマラソンの記録を読み解くうえでは、距離の大きさだけに注目するよりも、企画の条件をそろえて比較が必要です。特に、インターネット上で「最長距離」「最年長」「最速のゴール」といった情報を見かけた際には、次の3点を確認すると誤解を防ぎやすくなります。
1.24時間枠の距離と、数日間にわたる特別企画を分ける1995年の間寛平さんによる約600kmは、7日間かけた特別企画の記録です。一方、1993年の200kmは24時間枠の単独マラソンで知られる最長記録です。この2つは、どちらかが間違っているのではなく、集計する条件が違います。
「歴代最長は何kmか」という疑問には、まず何を最長とするのかを明確にする必要があります。企画全体の総距離なのか、24時間枠の単独走行距離なのかを区別すれば、600kmと200kmという数字を正しく理解できます。
2.単独走行・リレー・トライアスロンの距離を混同しない2018年のみやぞんさんの161.55kmは、マラソンだけでなく水泳と自転車を含む総距離です。2019年の駅伝形式や2020年の募金ランも、複数人が走った距離の合計です。これらを単独ランナーの記録と同列に並べると、実際に1人が走った距離を正確に把握できません。
比較するときは「個人の走行距離」「チームの合計距離」「競技全体の総距離」を分けて考えることが、最も確実な判断基準です。
3.完走結果と募金額は、発表時点まで確認するゴール時刻や募金額は、放送終了時点と後日発表で異なることがあります。2026年の星野真里さんの募金も、放送終了時点では3億8,054万8,400円でしたが、10月26日の委員会発表では4億1,224万6,566円に増えています。
また、放送時間内にゴールできなかったランナーも、企画そのものが失敗だったとは限りません。コースや天候、番組の放送時間、安全管理などが関係するためです。記録を見る際は、走行距離だけでなく、完走の有無、ゴール時刻、企画の目的、募金の集計時点を併せて確認することをおすすめします。
【歴代24時間テレビマラソン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:24時間テレビのマラソンはいつから始まりましたか?
A1:1992年の第15回から始まりました。初代ランナーは間寛平さんで、当初の目標だった200kmには届かず、153km地点で中止となりました。翌1993年には200kmを完走しています。
Q2:歴代24時間テレビマラソンの最長距離は何kmですか?
A2:企画全体の総距離では、1995年に間寛平さんが7日間かけて走った約600kmが最長として知られています。24時間枠の単独マラソンでは、1993年の200kmが代表的な最長記録です。
Q3:2024年・2025年・2026年のマラソンランナーは誰ですか?
A3:2024年はやす子さん、2025年はSUPER EIGHTの横山裕さん、2026年は星野真里さんです。走行距離はそれぞれ81km、105km、80kmでした。
Q4:2026年の星野真里さんは何時にゴールしましたか?
A4:2026年8月30日午後8時42分ごろ、両国国技館で80kmを完走しました。
Q5:24時間テレビの募金ランとはどのような仕組みですか?
A5:走る企画と寄付を組み合わせた形式です。2020年の募金ランでは、1周5kmを走るごとに10万円を寄付する仕組みが採用されました。2024年のやす子さんの企画では児童養護施設への支援、2026年の星野真里さんの企画では子どもたちの支援が目的とされ、年によって仕組みや募金の使途が異なります。
Q6:歴代で最も年齢が高いランナーは誰ですか?
A6:日刊スポーツの歴代記録では、2011年に70歳で63.2kmを完走した徳光和夫さんが最年長ランナーとして紹介されています。
1992年に間寛平さんから始まった24時間テレビのチャリティーマラソンは、1993年の200km完走、1995年の約600kmの特別企画を経て、リレーやトライアスロン、募金ランなど多様な形式へと広がってきました。歴代ランナーの記録には、走行距離だけでは捉えきれない企画の変化と、それぞれの挑戦の背景があります。
2024年のやす子さん、2025年の横山裕さん、2026年の星野真里さんの挑戦では、子どもたちへの支援という目的も大きな柱になりました。2026年はマラソン募金が10月26日の発表時点で4億1,224万6,566円に達し、番組全体の寄付金総額も歴代暫定4位となっています。
歴代最長距離やゴール時間を調べる際は、単独走行かリレーか、24時間枠か特別企画か、放送終了時点か後日集計かを区別することが大切です。こうした条件を踏まえて記録を比較すれば、数字の違いだけでなく、チャリティーマラソンが時代とともにどのように変化してきたのかも、より正確に理解できます。